【2026年最新】SES・客先常駐は「やめとけ」と言われる理由7つと、例外の見分け方

【2026年最新】SES・客先常駐は「やめとけ」と言われる理由7つと、例外の見分け方

SES 客先常駐 やめとけ 理由と調べているあなたは、内定が出た会社がSESだった、あるいは未経験からの転職先として勧められた、という状況ではないでしょうか。SESという働き方には批判が集まりやすい一方で、実際にそこから経験を積んで別の会社へ移った方も大勢います。「やめとけ」という言葉だけを受け取ると判断を誤ります。この記事では2026年8月時点の一般的な業界事情をもとに、批判される理由と、避けるべき会社の見分け方を整理します。

【結論先出し】SESそのものが悪いのではなく、「案件を選べず、スキルが積み上がらない配属を繰り返す会社」が問題です。
未経験から入る場合、最初の1〜2年でどんな現場に入るかがその後を左右します。
面接では「直近で未経験入社した方が、今どんな案件にいますか」と具体的に聞いてください。答えられない会社は避けたほうが安全です。
目次

SES・客先常駐とは何か

【結論】自社に雇用され、他社の現場で働く形態です。派遣とも請負とも異なります。

契約の形

SESは、技術者の労働力を提供する契約です。エンジニアは自社に雇用されたまま、取引先の職場に常駐して働きます。指揮命令権は自社にあるとされ、この点が労働者派遣とは異なる建て付けです。

受託開発・自社開発との違い

  • 自社開発:自社のサービスを自社で作ります。企画から運用まで関われる範囲が広くなります。
  • 受託開発:他社から依頼を受け、自社内で開発します。納期と要件が決まっている中で作ります。
  • SES・客先常駐:取引先の現場に入り、その現場のチームの一員として働きます。

未経験の受け皿になっている理由

SES企業が未経験者を採用しやすいのは、教育の一部を現場に依存できる構造があるためです。これが「未経験でも入れる」という利点であると同時に、後述する問題の根にもなっています。

「やめとけ」と言われる理由7つ

【結論】批判の中心は、キャリアの主導権を自分で持てない点にあります。

1. 案件を自分で選べない

どの現場に行くかは会社が決めます。希望を伝えることはできますが、営業の都合や空き状況が優先されることがあります。学びたい技術と、配属される現場の技術が一致しない事態が起こり得ます。

2. スキルが積み上がらない配属がある

テストの実行、監視、ヘルプデスク、キッティングといった業務だけが続く現場に入ると、開発の経験が積めません。これ自体は必要な仕事ですが、エンジニアとして開発を志望していた場合、想定とのずれが生じます。

3. 帰属意識が持ちにくい

自社の同僚とほとんど会わず、常駐先では社員と扱いが違う。この二重の立場が精神的な負担になるという声があります。現場が変わるたびに人間関係を作り直す必要もあります。

4. 単価と給与の差

取引先が支払う単価と、自分の給与には差があります。これは会社の運営費や営業活動の対価も含まれるため当然ではありますが、差が大きい会社ほど、手取りが伸びにくくなります。

5. 多重下請けの構造

元請けから二次、三次と下請けが連なる構造の下層に入ると、単価は下がり、担当する業務も限定されます。自分が何次請けの位置にいるかは、入社前には分かりにくい情報です。

6. 評価が伝わりにくい

現場での働きぶりを自社の評価者が直接見ていないため、評価が現場からの伝聞になります。成果が給与に反映されるまでの経路が長くなります。

7. 現場が変わると環境が一変する

良い現場に恵まれても、契約終了とともに別の現場に移ります。労働時間、通勤時間、使う技術がすべて変わる可能性があります。

それでもSESが選択肢になる場合

【結論】未経験で実務経験がゼロなら、入口として合理的な場合があります。

実務経験という壁を越えられる

エンジニアの求人は「実務経験◯年以上」を条件にするものが多く、未経験ではそもそも応募できません。SESで1〜2年の経験を積むと、応募できる求人の数が大きく変わります。ここが最大の利点です。

複数の現場を見られる

数年で複数の現場を経験できるため、業界や開発スタイルの違いを実際に見られます。自社開発に入って1社しか知らないまま数年過ごすより、選択肢の判断材料は増えます。

大規模な現場に入れることがある

自社では扱えない規模のシステムに、常駐という形で関われる場合があります。金融や公共といった領域の経験は、その後の職務経歴として意味を持ちます。

転職の踏み台として明確に使う

「ここで3年働き続ける」ではなく、「2年で実務経験を作り、自社開発へ移る」と決めて入るのであれば、SESは道具として機能します。目的を決めずに入ると、流されたまま年数だけが過ぎます。

避けるべき会社の見分け方

【結論】面接で具体的な事例を聞き、答えられるかどうかで判断してください。

確認項目 望ましい回答 注意したい回答
直近の未経験入社者の配属先 具体的な業務内容と技術を説明できる 人によるとしか言わない
案件の選択 希望を聞いたうえで複数提示する 会社が決めるとだけ答える
元請けとの距離 直請けまたは二次までと明示できる 答えを濁す
待機期間の給与 全額支給されると明記されている 減額される規定がある
研修の中身 期間と内容が具体的 ビジネスマナー中心
平均勤続年数・離職率 数字を提示できる 把握していない
資格取得の支援 費用補助や報奨金の制度がある 自己負担で自主的にと言う

※上記は2026年8月時点の一般的な確認項目です。会社ごとに事情は異なるため、面接の場で個別にご確認ください。

入社前に必ず確認する契約条件

【結論】待機期間の扱いと、退職時の制約は書面で確認してください。

待機期間の給与

現場と現場の間に空白が生じる期間を待機と呼びます。この間の給与が満額支給されるかは、会社によって扱いが異なります。労働基準法上、使用者の都合による休業には休業手当の定めがありますが、実際の運用は雇用契約の内容によります。書面で確認してください。

みなし残業の時間数

固定残業代が何時間分として設定されているかを確認してください。時間数が多いほど、実質の時給は下がります。超過分が別途支払われる規定になっているかも見てください。

研修費の返還規定

「一定期間内に退職した場合、研修費用を返還する」という条項が置かれている場合があります。内容によっては労働基準法との関係が問題になり得るため、条項の有無を必ず確認し、不安があれば労働基準監督署や専門家に相談してください。

就業場所の記載

雇用契約書の就業場所が「当社および当社が指定する場所」となっているのが通例です。具体的にどのエリアが想定されるかを、口頭でよいので確認してください。通勤時間が2時間になる可能性もあります。

SESから次へ進むための準備

【結論】現場の業務だけでは足りません。自分で作ったものを残してください。

職務経歴書を都度書き足す

現場が変わるたびに、担当した業務、使った技術、規模、期間を記録してください。数年後にまとめて思い出そうとすると、具体性が失われます。

現場で使えない技術は自分で触る

配属先が古い技術を使っている場合、それだけでは市場価値が上がりません。業務外で新しい技術に触れ、小さくても動くものを作ってください。

資格を目安として使う

資格そのものが評価されるとは限りませんが、学習の到達点を測る目安にはなります。インフラ領域であればネットワークやクラウドの認定資格が、学習の指針として使われています。

年数の目安を決めて動く

実務経験が1〜2年あれば、応募できる求人の幅は大きく変わります。漫然と続けず、目安の年数に達したら市場を見てください。動かない理由は、時間が経つほど増えていきます。

よくある質問(FAQ)

Q1. SESは派遣と同じですか?

A. 契約の形が異なります。SESは自社に雇用されたまま常駐する形で、指揮命令権は自社にあるとされています。ただし実態として現場から直接指示を受けている場合、法的な問題を含むことがあります。

Q2. 未経験でSESに入るのは避けるべきですか?

A. 一律に避けるべきとは言えません。実務経験がない状態では応募できる求人が限られるため、入口として機能する場合があります。ただし配属先を確認せずに入るのは避けてください。

Q3. どのくらいの期間で転職を考えるべきですか?

A. 実務経験1〜2年で応募できる求人の幅が変わります。ただし現場の内容によるため、経験の中身と併せて判断してください。

Q4. 開発以外の業務ばかりです。

A. まず自社の担当営業に希望を伝えてください。改善が見込めない場合、業務外で開発の経験を作りながら転職先を探すことになります。

Q5. 待機期間に給与は出ますか?

A. 会社によって扱いが異なります。雇用契約書と就業規則で確認してください。

Q6. 自社開発企業に移れますか?

A. 移った方は多くいます。ただし現場で何をしていたかが問われます。運用・監視のみの経験では、開発職への転換は簡単ではありません。自分で作ったものを用意してください。

まとめ

SES・客先常駐が「やめとけ」と言われる理由は、案件を自分で選べないこと、スキルが積み上がらない配属があること、多重下請けの構造で単価が下がることなど、キャリアの主導権を自分で持ちにくい点に集約されます。これらは実際に起きていることであり、批判には根拠があります。

ただし、実務経験がゼロの状態では応募できる求人が限られるのも事実です。「2年で実務経験を作り、自社開発へ移る」というように目的を決めて入るのであれば、SESは道具として機能します。問題は、目的を決めずに入って流されることです。

会社を選ぶときは、面接で「直近で未経験入社した方が、今どんな案件にいますか」と具体的に聞いてください。答えられる会社は配属を把握しています。あわせて、待機期間の給与、みなし残業の時間数、研修費の返還規定を書面で確認してください。この3つは入社後に揉めやすい項目です。

そして入社後は、現場の業務だけに頼らず、自分で作ったものを残してください。次に進むとき、選考で見られるのはそこです。本記事の内容は2026年8月時点の一般的な業界事情にもとづく整理であり、個別の会社の状況は異なります。契約内容は必ず書面でご確認ください。

この記事を書いた人

まじこ(マルヒデ代表)

中卒・うつ病から生成AIを独学し事業を立ち上げた実践者。Kindle著者。プロフィール詳細 →

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